学長メッセージ

本学ならではの特色を生かし、未来を切り開く力を育もう

 

 八戸学院大学の設置母体である学校法人光星学院は、八戸市白銀町で生まれた洗礼名ヨゼフ中村由太郎先生により、1959(昭和34)年に創設されました。30代から事業家として手腕を振るった中村先生は、1931(昭和6)年に創立した八戸和洋裁縫女塾(現・八戸聖ウルスラ学院高等学校)の経営に関わったことを機に実業界から教育界へと転身し、その生涯の間に四年制大学、短期大学、専門学校、高等学校2校、幼稚園を6園設置しました。1929(昭和4)年に市制施行した八戸市において、市の歴史とともに歩み、地域に根ざした人材教育を担ってきたことは、本学院の大きな特色であり、誇るべきところです。
 人口減少が急激に進む中、地方創生の原動力として、地域の教育・研究拠点である大学への期待が高まっています。本学では近隣自治体や他大学、各企業と連携協力協定を締結し、さまざまな地域貢献活動を行っています。学生にとって貴重な学習機会となり、充実した座学による学びと相まって社会人に必須の課題解決力が養われることでしょう。また、時代に即し、より地域に求められる大学を目指して、2025(令和7)年度から新カリキュラムがスタートし、2026(令和8)年度には新学部学科を開設します。さらに、地域の皆さんが本学に親しみを抱き、未来の担い手を育成する教育機関として認識していただけるよう、学生が地域に溶け込み、交流を深める機会を増やすことも必要不可欠です。そのひとつに挙げられるのが、青森県南部地方を代表する夏祭りで国の重要無形文化財に指定されている「八戸三社大祭」への参加です。学生たちが発揮する若い力は、町を盛り上げる源になります。多様な取り組みを通して、地域における本学の存在意義を打ち出していきたいと考えていますす。

 八戸市郊外の美保野地区にある約25万平方メートルもの広大で自然豊かなキャンパスは、実りある日々を送るのに最適な空間です。本学に集う学生たちは、のびのびとした環境で学び、唯一無二の仲間と出会い、自由な発想力と創造性を育んでいます。充実したスポーツ施設を活用して競技力と精神力を磨き、アスリートとして活躍する学生も数多くいます。ぜひ、本学ならではの特徴を生かし、個性と能力を伸ばしながら、未来を切り開く力強さを身につけてください。かけがえのない学生生活が、皆さんを待っています。

 

八戸学院大学 学長

小林 眞